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171. 語学の習得にセンスは関係ありません

私は「5ヶ国語堪能」という看板を掲げていますのでよく、
「金さんはいいですね、語学のセンスがあって」
などというへんなお褒めを頂きます。

語学の習得をセンスの一言で片付けられるほど、
私の見えない努力を無視された気分になることはないのですが、
それは言っても仕方がないことですので、敢えて言いません。

しかし、現在語学に取り組んでいる人がたくさんいる中で、
「俺はセンスがないから。」
と気持ちを下げている人がいるとしたら、
それは損だぞ、と言いたくなって今回のコラムを書いています。

昔、韓国に留学したころの大親友に中辻さんという人がいました。
彼にとっては初めての外国語ということで、
肩の力も相当はいっていました。
初級のクラスにいるころその彼が私によく言った言葉は

「俺は語学をちゃんと勉強するのは初めてやねん。
自分がほんまにそこに到達できるか全然自信あらへんし、
そのイメージもできへんのや。
シネン(私の韓国名)はええよな~、
英語もタイ語ももうできてるしな。」

そんな彼も最後は地元の新聞社で記者のアルバイトができるほど
韓国語を上達させました。

(これ書くと
すっごく嫌なやつだと思われるのを覚悟して書きますが)
私は恐らくセンスはあるほうです。
語学のセンスとは簡単に言うと音感です。
音楽です。
で、私は子供のころからピアノをやっていたり、
音楽がずーと大好きだったり、
おじさんに歌手がいたりと比較的音感がいいほうだったのです。

で、ここまで書いて言いたいことは、
確かに私はセンスが人よりちょっとあり、
努力もあいまってたくさん言葉も覚えたし、
人よりは習得は早かった。
でも、私の周りでそういう泣き言をいっていて、
1年継続できた人で、結局上達しなかった人は一人もいない。

そもそも言葉は、その国の全国民が話している道具です。
だから、全員必ずできるのです。
くどいですが、

外国語を含めたすべての言葉は
あなたが人間であれば必ず習得可能です

センスは学習のスピードに影響するだけです

だからあなたが努力する限り絶対の絶対にうまくなる

もしこの理解が間違っていたらお電話ください。
直接お詫びにまいります。(笑)


2010年7月5日(月)

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