私のコラム(人にはブログと呼ばれますが、
あまりその言われ方が好きではないのはなぜでしょうか?)は、
以前にも書いたとおり思いつきで書いている内容ばかりですが、
その中で、私がお師匠である邱永漢先生から聞いた、
感じたことをご紹介するのも1つの使命かなと思っています。
先生はいつもほんとうに
ポロッという音が聞こえるほどさりげなく話すのですが、
時にそれが他人の心にグサッとささることを言われます。
今回のそれは
「安定収入に勝る収入はない」
イタリアンを食べている最中の“ポロッ”でした。
言葉の意味や影響というのはとても微妙で、
タイミング、置かれる立場・状況、
つまり聞き手の状態によってその意味が変わるのですが、
事業を1つ1つ積み上げる立場にある私にとっては、
「あ〜、確かに。」
とひざを叩きたくなるような一言がこれなのです。
安定収入があることで何が嬉しいか?
皆さんにメシが食えない、
という経験があるかどうかは知りませんが、
私は特に中国に来て1年目、
「このままじゃメシも食えなくなるかも」
という危機感がありました。
なにせ、日本円収入の道は断ち切ってしまったし、
貯えもそんなにないし、
目の前の事業がうまくいっているわけでもないし。
今は、数店舗の安定した店があり、
なんとかメシが食える状況にあります。
それによって生まれたのは何だったか?
答えは「余裕」
これは、そこに浸るような余裕をいっているではありません。
余裕があると挑戦できるのです
安定収入があると、その反対に、
どこまでだったら毎月キャッシュを減らしても大丈夫か?
新しい挑戦をして、
赤字がどれぐらい出たら退却しなければいけないか?
というすべての計算ができるようになります。
私にとって安定収入は
メシを食うこと以外に新たな挑戦をしかける基盤となりうる
大切なものです。
ありがたやありがたや。
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