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164. 中国で最も小さい大企業

私は昨年から成都邱公館という食品会社を任されています。
以前ご紹介したとおり、
コーヒーの販売、ケーキパンの製造・販売をやっています。

この会社をどう成長させるか大きな課題として日々考えています。

焼肉屋とコーヒーを中心とした食品会社を両立させるにあたって
じょじょに人数が増え組織が大きくなり、
私自身の業務量が拡大し、これはいかんとおもっているなか、
先日全従業員ミーティングがありました。

そこで私はこの会社をどんな風にしたいかを、
一言でなんと皆に説明したらいいかと考えていました。
私の答えは

「中国でもっとも小さな大企業になろう」

というものでした。
事業規模をむやみやたらに拡大することに
あまり興味がなくなった話は前にも書きましたが、
商売がおおきくなると組織、工場、設備、人の拡大が続き、
それに応じて頭の痛い問題も次から次へとやってきますが、
そんなことをくりかえしても、
必ずしも人の幸せにつながるわけではありません。

なるべく小さいコンパクトな会社組織で人や設備を拡大せず、
大きな資産を保有せず、
それでいてあっと驚くような売上規模を達成する。

そんな虫のいいことを考え、
この会社の成長の指針とすることにしました。

「今、そんな馬鹿な話し。」と思わず声が出た読者の皆様。
そっとごらんくださいまし。


2010年5月17日(月)

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