好意と尊敬が喧嘩したときどちらが勝つと思いますか?
最近、従業員がまた辞めました。
この話題は中国では(日本でもそうでしょうが)
短期的には解決できそうにない話なので、
人の流動にはもう動揺しませんがそれでもそのたびに、
「あー、もしかして俺のやり方が悪いのかな。」
「俺のこといやなのかな。」
「何かもっとしてやれたんじゃないかな。」
という疑念が心にふと浮かんできます。
従業員の流動率が極端に低い組織が理想だとは思っていません。
それは、“ゆるい組織”である可能性があるからです。
とは言え、少なくとも幹部となる人間が
中期的に組織で活躍してくれることは
企業の成長上大切な要素でもあります。
そういう組織の状態のために
従業員との関係を良好に長期的に保持する必要があります。
その鍵は、私の考察では4つしかありません。
(他の要素があったらメールください、勉強になりますので)
1)権力的支配
2)実力的尊敬
3)人間的魅力
4)血縁関係
当然私が目指しているのは
「実力的尊敬」に「人間的魅力」をミックスしたパターンです。
その為に私が心がけている「良いボスの条件」は次のとおりです。
・腹をくくれ:部下が辞めるといったときに、
ほんとはすごく困ったりつらかったりしても、
それを受け入れる覚悟を常に持っておく
・けんかには絶対負けるな:どんな仕事でも
部下がやる仕事のレベルを超え、その為に常に勉強をする
・実力をつけろ:上の2項目をあわせたみたいですが、
最悪部下が辞めてしまった場合、短期的には
それを十分に補えるような実力を持っていることがボスの基本条件
・部下を心から愛せ(るように努力しろ):昔、富士ゼロックスの
小林陽太郎元氏が部下(昔の私の上司ですが)に
「小林会長、経営とは何ですかね?」と問われたとき、
「経営は愛だよ。」と答えたそうです。
・人を評価する原則を明確にしろ:自分と他人に長期的に
公正であることは、健全な人間関係づくりにとても寄与します。
簡単に言うと、
えこひいきや感情的な可愛がりはだめだということです。
と、いろいろ気をつけているわけですが、
その根底にあるのは
人間いい奴だけじゃ、絶対に人はついてこない
嫌われても成果の出せる人間に最終的に人はついてくる
という実力主義的な考えです。
だから私は、別に好かれなくても、
尊敬されればいいやと変な割り切りをもって
成果に集中することにしています。
少なくとも仕事の上では、
好意が尊敬を上回ることはないと思います。
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