ひとりの人間としていかに成長していくかを考えています。
そして、いかに人を育てるのかについて。
P.ドラッカーの言葉に「チャンスにフォーカスせよ。」
という言葉があります。
簡単そうな言葉ですが、
私はこの言葉をこんな風に噛み砕いて理解しています。
私もサラリーマンのころ、自分の欠点が気になって、
自分の良くないところ=「成長重要課題」として羅列したり、
デスクに張ったり、それを文書に整理していた時期もあります。
ところが、自分のいけてない所を整理すると、
それがあまりに多すぎるのと
簡単に欠点を解決できないことにとてもイライラしました。
いろいろな試行錯誤を繰り返した私が今考えるに、
基本的には「良いところを伸ばすことに集中する」
で間違ってないと思います。
その理由は、
1)成長に伴い自分を差別化させていくなかで、
鍵となるのはよい点であって、
悪いところが少ないという総合得点ではないこと
2)悪いところを直すには多大のエネルギー投入が必要なわりに、
成果がでる効率は低いこと
3)良いところが伸びてくると、悪いところが目立たなくなる
3番目について言うと、不思議なものでそうなのです。
私の友人に発音がとっても悪いが中国語が上手な人がいます。
発音が悪いことはやはり大きな問題なのですが、
全体としてレベルがあがると、人には中国語がうまいと言われ、
外国語を学ぶ人に「そうか発音が悪くてもいいじゃないか。」
というような気づきを与えるというように、
ネガティブポイントが消滅していくのです。
発音は相変らず悪いのに。
そして、究極的には、
「外国語は発音を無視して勉強せよ」のような
発音音痴待望の本でも書けるではないでしょうか?
これは、ちょっとしたチャンスに集中した例だと思いますが。
(まあ弱点のチャンス化でしょうか)
(来週に続く)
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