| 私の苦痛に耐える日々はそれから数週間続きました。その間、車に乗るたびに緊張し、心配し、
 そして、厳しく注意を与え続けたのでした。
 きっと、皆さんは疑問に思うことでしょう?「運転手で雇った人間の運転が下手なら
 首にすればいいじゃないか。」と。
 私が面接や人選びで一番重視するのは、人間性と学習能力です。これさえあれば、たいていの人間は育ちます。
 人間性は、よく気がつき、気配りできること。具体的には、こんな質問を自分にします。
 「この人間と10日間一緒に旅行(出張)できるか?」と。 学習能力は、会話や過去の環境変化から読み取ります。 私は、現在の能力はあまり重視しません。頭が良くて、人間が良くて、勉強好きならどんな仕事でもできます。
 (と信じています。)
 だから、今何ができるかは問わないのです。 そして、彼は、頭はそこそこ(軍隊が長かったので事業的な思考はまだまだ)、
 人間はとてもよく、勉強する気と苦労に耐えるガッツがありました。
 あ〜、また使ってしまった。 “ガッツ” なんて言葉は、ほとんど死語で、いわゆるおじさんぐらいしか使わない言葉なのに、
 また使ってしまった。
 (でもね皆さん、私の経験上、
 この根性とかガッツってすごく大事ですよ。)
 とにかく、そんな理由で私は、苦痛に耐えながら彼の車に乗り続けることにしたのです。
 数か月たった最近はどうなったか? どうぞぜひ成都までランボー君の車に乗りに来てください。乗ればわかると思います。
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