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132. 私の秘書はランボー君 その3

私の苦痛に耐える日々はそれから数週間続きました。
その間、車に乗るたびに緊張し、心配し、
そして、厳しく注意を与え続けたのでした。

きっと、皆さんは疑問に思うことでしょう?
「運転手で雇った人間の運転が下手なら
首にすればいいじゃないか。」と。

私が面接や人選びで一番重視するのは、人間性と学習能力です。
これさえあれば、たいていの人間は育ちます。

人間性は、よく気がつき、気配りできること。
具体的には、こんな質問を自分にします。

「この人間と10日間一緒に旅行(出張)できるか?」と。

学習能力は、会話や過去の環境変化から読み取ります。

私は、現在の能力はあまり重視しません。
頭が良くて、人間が良くて、勉強好きならどんな仕事でもできます。
(と信じています。)

だから、今何ができるかは問わないのです。

そして、彼は、頭はそこそこ
(軍隊が長かったので事業的な思考はまだまだ)、
人間はとてもよく、勉強する気と苦労に耐えるガッツがありました。

あ〜、また使ってしまった。

“ガッツ”

なんて言葉は、ほとんど死語で、
いわゆるおじさんぐらいしか使わない言葉なのに、
また使ってしまった。
(でもね皆さん、私の経験上、
この根性とかガッツってすごく大事ですよ。)

とにかく、そんな理由で私は、
苦痛に耐えながら彼の車に乗り続けることにしたのです。

数か月たった最近はどうなったか?

どうぞぜひ成都までランボー君の車に乗りに来てください。
乗ればわかると思います。


2009年10月5日(月)

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