トップページ > 成功の都「成都」からの便り > バックナンバー

   毎週月曜日更新
116. 会社をやめてはいけない(2)

驚くことにその人はそれ以来、
私の成長をとても考えてくれるようになりました。

そしてさらに、我々は
そのとてもとても辛いプロジェクトを通じて戦友となり、
そして友人としての絆を深めました。

プロジェクトが終わる時、
私はプロフェッショナルとして成長したことを彼にとても感謝し、
彼はマネージャーとして成長するきっかけを掴んだことに
感謝してくれました。

僕は思っています。

上司が馬鹿だからとか、組織が腐ってるとか、
そんなのはすべての組織に普遍的に存在する問題です。
しかし、その組織や個人の問題をもって
会社をやめるのはばかばかしい、と。
それでやめてしまったら、きっとその問題は繰り返す。
所詮、他人と組織は自分ではコントロールできないものです。

まとめとして、
私が会社をやめてもいいと思うタイミングが2つあります。

1つは、「自分が仕事のプロとして真に成長したと感じられた時」

私が言うプロフェッショナルの条件は3つあります。
1つは、高いパフォーマンスレベルを出せる実力。
2つ目は、その高いパフォーマンスを何回でも出せる再現性。
3つ目は、いかなる(辛い)状況でも
パフォーマンスを出せるタフネス。

会社をやめるタイミングのその2は、
「自分がその組織のなかでやりきったな」と感じられるときです。

このコラムの数回前で説明したように、世の中で成功した成功者が
「自分のおかれた環境で最高になる、ベストを尽くす」
ということを繰り返し言っているように、
会社をやめようと考えているときの判断基準は

“自分はこの会社から卒業しようとしているのか、
それとも退学しようとしているのか。”

ということです。

「なあ友よ。もう一度考えてみたらどうだ。
きっとお前はもっとできると思うぜ。」


2009年6月15日(月)

<<前へ  次へ>>