| 私はちょっと前、自分の焼肉屋がうまく言ってなかったとき、復活のための戦い3原則をたてました。
 振り返ると
 戦いの原則1:「言い訳をしない。今を認め改善する」戦いの原則2:「完全を目指す」
 戦いの原則3:「顧客をとことん喜ばす」
 いまでも大切だと思っている内容ですが、最近特に思うことが、原則1の重要さです。
 そして、それを改めて解釈しなおすと、
 事業家・企業家・起業家の定義につながります。
 私にとって、事業家とは「自分の身の回りに起こるすべての問題について、
 その原因を自分の中に求める人のこと」
 を言います。
 たびたびの昔話で恐縮ですが、昔、仕事がうまくいっていませんでした。
 その中、同僚や僕より若い人間がどんどん出世していきました。
 私は、その組織のなかではあきらかに落ちこぼれでした。
 (ちなみに、私は高校生の時も落ちこぼれで
 学校一の馬鹿だといわれたことがありますが・・・)
 そんな中、私は自分のおかれた環境を嘆きました。自分のクライアントの悪さ、
 自分と組むコンサルタントやマネージャーとの相性の悪さ、
 そして、自分の体調の悪さまで。
 そうこうしているうちに、
 自分を嘆いているだけでは意味はないと思い直し、
 自己を反省することにしました。
 座禅を組んで自分の心を落ち着かせ自分の心を見つめる中、ぱっと浮かんできた言葉は
 “因果応報” でした。そして、その年の会社に提出する自己評価シートには、
 なぜか英語の文章の中に
 4文字のこの因果応報ということばを書き込み、
 自分に、そして他人にも
 「今後は私の身におこる全ての問題は、
 自分に起因するものと考えます。」と宣言したのでした。
 まあ、不思議なもので、全ての問題を自分の責任と捉えるようになると、
 世の中の見方が変わります。
 もちろん、世の中には、私がよくいうコントローラブルとアンコントローラブルの2つがありますから、
 雨がふったのを自分の責任に感じることはありませんが。
 事業やあるプロジェクトや大切な仕事のパートを任されたとき、間違いなくその責任者の心のにごりが仕事の成果に現れます。
 2回ほど前のコラムに、自分の心を理解することが大切だと書きましたが、
 こうした自分のこころのにごりと結果がどう結びついているかを
 事業家は客観的に見ていき、
 常に自己反省を繰り返すことを自分に言い聞かせています。
 ちょっと説教くさくてすみません。 |