100回目のコラムですが、いつもと同じ気分で書いています。
さて、私は、(小恥ずかしい話ですが)16歳の頃失恋をして以来
自分の心に興味を持つようになりました。
それ以来、自分の人生における研究テーマの1つは人間の心であり、
自分の心です。
たくさんの試練、経営、従業員との交流(言い争い)等々は
すべて自分や人間をよく理解するための過程です。
自分のことは自分がよくわかっていると言うのが
一般的な人間の理解です。
でもきっと、いや確かにあなたは自分ことを知らないはずです。
その理由は・・・。
「ジョハリの窓」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
これは、心理学者のジョセフとハリーという人たちが
考えたコンセプトですが、とてもシンプルでわかりやすいものです。
人間の心には、4つの領域があります。
Aは他人にも自分にも見えている自分です。
Bは他人には見えているものの、
実は自分では気づいていない自分です。
Cは他人には見せていない自分。
Dは自分も他人もまだ知らない自分です。
この考え方をどう理解し、どのように活かすかは自分しだいですが、
私は次のように理解しています。
私の心には、少なくとも、BとDの領域に代表されている、
「自分に見えていない自分」がいる。
他人とより多く接触したり、新しいものを見たり、
自分を表現したりすることによって、
「自分に見えていない自分」領域を狭め、
もっともっと自分を理解できる。
そして人間を理解できる。
私が2005年にこの中国の地にたどり着いて以来、
考えても見なかった事件や、思っても見なかった人々に出会い、
本当に意外な自分を発見してきました。
これは、邱先生がよく言われるように、
自分の住むところを変えたからこそ発見した自分です。
自分は自分のことを実はよく知らないということ。
そして、自分をもっとよく知るために、
より積極的に他人と交流したり、新しい地に出かけていくこと。
この2つは皆さんにとっても大切な気づきではないかと思います。
私にとってこのコラムを書くこと。
そして読者の皆様にフィードバックをいただくことは、
自分をより理解することに役立っています。
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