今年に入って、
焼肉屋の1号店のサービスレベルが下がってきていて
それを心配しているという話を数回前に書きましたが、
いよいよ店長の変更までするところまで来てしまいました。
私は本人に“やる気”があるうちは、
多少能力や経験に問題があってもやらせる方針ですので、
相当きつい言葉をここ数ヶ月浴びせながら、
様子をじっと見ていました。
その間、いつまでたっても上昇する傾向が見えず、
言い訳ばかりしているので、
とうとうしびれを切らして、
若い店長候補生を店に送り込みました。
と同時に、私自身も毎日店に行って
掃除をしながらカツを入れていました。
彼を見ていて、
「あ〜、だめだな。」と思ったのは、
全然自分から動かないことです。
理屈ばっかり言って、
具体的な成果が全然見えないのです。
例えば、
私 「で、昨日と比べて今日は何が進歩したんだ?」
彼 「従業員の士気が上がりました。
また、管理レベルも上がってきました。」
私 「それはいったいどのような具体的効果があるんだ?」
彼 「従業員の積極性があがり・・・」
いつまでたっても概念的なことを繰り返すばかりで、
まったく具体的なことが見えてきません。
私は自分の仕事のモットーに、
今回のコラムのタイトルである
“ Make you hands dirty first”
というものがあります。
簡単に言うと
“まず自分の手を汚せ”
ということです。
トイレ掃除をするときは、
まず自分が真っ先に便器に触るんです。
それで初めて従業員が動くのです。
何も、社長がそんなことまでしなくても、
といわれるかもしれませんが、
社長がやらなくて誰がやるんでしょうか。
なんだってそうです。
いつも手を汚す必要があるわけではありません。
ただ、そういう心構えと、必要なときに
すぐにそういう行動に移せることが私は大切と思っています。
誤解されると困りますが、
いつも便器をなでているわけではありませんので、
あしからず。
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