経営をやってますとどんどん数値に強くなりますが、
同時に数値に対して鈍感にもなっていきます。
何を言っているのかというと、溢れる経営数値に溺れてしまうのです。
何がもっとも大切な数値なのかということが見えなくなることがあります。
しかし、経営をやる以上もっとも大切なのは、
ヨーイドンとスタートするときにあった100円が
今いくらになっているかということに尽きます。
自分でもいいし、人から借りてもいい。
まず100円を用意して、それを200円にできるかどうか?
経営を勉強するとそれ経営戦略だ、マーケティングだ、なんとか分析だ、
KPI(ちなみにキーパフォーマンスインデックスのことですが)だとか勉強するものですが、
これ勉強したところで、商売がうまくなるわけではありません。
昔、誰かの本で
「アメリカの子供は強い。
お父さんに100円を借りて、それでレモネードの原料を買って、
それを道路沿いでのどの渇いたドライバーに売る。
そうやって、元の100円を200円にして、お父さんに100円を返す。
そんなことを子供の頃からやっていればそりゃ、商売が身につく」
というようなことが書いてあったように記憶しています。
つくづく経営の原点はここにあると思います。
半年、1年ごとに自分の商売を振り返って
「ちゃんと儲かったかな?お客さんはちゃんと喜んでるかな?」
ということを確認しています。
これは社長の仕事です。
しかし現実には社長であっても、意外と雑務に追われることが多いものです。
積極的に経営をリードしようとすればするほどそうなっていきます。
そもそもBUSINESSという言葉は、BUSY(忙しい)の名詞形ですから、
忙しくないわけがないのです。
ここ1週間ぐらい、今年前半の自分のビジネスを振り返っていました。
「あ〜まだまだなぁ〜」というところをたくさん見つけて反省しています。
「親分にあずかった大事な100円が結局いくらに膨らんだのか?」
それしか私の成績表の評価項目はないわけです。
今年前半は四川地震の影響もあったわけですが、
後半は目標に向けてもう一度がんばろうと気合を入れています。
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