最近よく行くケーキ屋さんがあるのですが、
そのお店は24時間営業でパンとケーキを販売しています。
テーブル数も少なく、トイレもない事から一般のカフェとは違い、
テークアウトをメインとした販売方法で、
多くのお客様を獲得しているようです。
私は夜にふと甘い物が食べたくなったときに、
便利なのでよく使います。
台湾発のこのお店が上海でも多くの店舗をオープンし、
いろいろな場所で見かけるようになりました。
しばらくして私の家の近くにもオープンしました。
行ってみると、その店は見た目がそっくりでしたが、
何か微妙に違うお店でした。
ここの売りも24時間営業で、テーブル数も少なく、トイレもない、
内装も商品もコンセプトも全く同じに見えます。
しかし商品や雰囲気は若干違いました。
それは完全にコピーしているお店でした。
中国では流行ったお店はすぐにコピーされてしまうなと思いました。
また最近よく行くお店があるのですが、
そのお店は昔の香港の食堂をイメージした内装で、
味もおいしくリーズナブルで
開店から早くも繁盛しているお店でした。
とても面白いお店なのでオーナーと話してみたところ、
オーナーは香港の方で、日本語ペラペラのとても面白い方でした。
彼曰く、本物のレトロな雰囲気を出す為に椅子から食器、
床のタイルからトイレまで
一から取り寄せて作りましたと言いました。
思わず、
「ここは面白いお店だからすぐにコピーされる心配はないですか?」
と聞いたところ、
「このお店は自分が時間をかけて徹底してこだわったお店だから、
コピーも簡単にはできないでしょう。」
と自信満々に答えました。
そのときに思ったのはやはりコピーは本物を超える事はできない。
本物はそんなに簡単にコピーできるものではない
という事が分かりました。
本物とは何か、ということがすこし分かった気がします。
本物のこだわりとは
その人のこだわりがお店の中に宿るのではないかと思います。
そんなメッセージのあるお店作りを私もしていきたいです。
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