先日、体調を崩し病院に行く事になりました。
日本の病院にお世話になる事が少なかったので、
まさか中国で病院に行くとは夢にも思わず、
正直怖いというのが本心でした。
スタッフに連れられて病院に着くと、
まず診察の前に受付で診察カードを作ります。
その病院は上海人が行くことが多く、
日本人が来た事が珍しかったのか、
「次、日本人、日本人(サパニン、サパニン)」
と上海語で連呼されました。
受付でカードを作って診察料をまず支払い、先生の診察を受けます。
その際パスポートも労働許可証もいりません。
先生は70歳くらいの高齢の方で若干心配でしたが、英語が堪能で、
聞けばイギリスに留学していたとのことで、
それはとてもジェントルマンな方でした。
「では採血しましょうか」と言われて、袖をまくると
「ここではなく二階で採血してきてください」と言いました。
ここで採血しないのかと不思議な気持ちで二階に行きました。
二階には採血室があり、実習生の若い先生が採血をしています。
自分の番になり採血のため袖をまくると、
いきなり画鋲のような針で薬指の頭に一突きされました。
それが意外で、かつ想像以上に痛く、
思わず「痛い!痛い!」と声を出すと、
そのリアクションが面白かったのか実習生に
「イタイ!イタイ!」と真似されました。
恥ずかしくなりその場を足早に去り、再び診察室に戻ると、
先生が「今日はお薬と点滴にしましょう。」言い、
「では一旦ここで会計をして、一階で薬をもらい、
二階で点滴をしてください」とおっしゃいました。
毎回全部移動しないといけないのかと思いつつ、
仕方なく移動しましたが、
これはお年寄りや体調悪い人にはかなり大変です。
一階に行き薬と点滴をもらい、
二階に行き購入した点滴を点滴室に持ち込みました。
点滴を受けながらその時考えていたのは、
今回の日本とは違う結構面倒なシステムでした。
想像以上に移動が多く、病んだ体には応えます。
でも外国人にもやさしい対応で、緊張がほぐれました。
こうして無事に体調は良くなりましたが、
中国の病院を堪能した今回の漫遊でした。
やはり健康が一番ですね。
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