■柳田洋・北京からの画像便り No.393 ■


行列のできる日本の外食チェーンその2
サイゼリヤ
行列のできる日本の外食チェーン。
第2弾はイタリア料理・サイゼリヤです。
中国では「薩莉亜(さーりーやー)」という
名前で店舗を展開しています。
サイゼリヤは元々、現会長の正垣泰彦さんが、
「お客さんが全く来ないのは、値段が高いからだ」
と考えて、全メニューを7割引にしたところ、
行列のできる店に様変わりし、
そこから全国チェーン展開、東証一部上場と発展し、
今では売上高800億円を超える一大外食チェーンに
育った、という伝説を持つ会社です。
このため、日本ではスパゲティ299円から、
ピザ399円から、という低価格イタリア料理を
売りにしていますが、ここ中国でも
スパゲティ9元(126円)から、
ピザ19元(266円)から、という、
驚異的な値段の低価格メニューを提供しています。
この価格は中国の人たちにとっても驚きの価格らしく、
「薩莉亜」はいつもお客さんでいっぱいで、
私が見たお店は、午後8時でも満席、
席が空くのを待つ人が店の外に
行列を作っていました。
先週の味千ラーメンとサイゼリヤの共通点は、
1品10-20元(140-280円)という、
ファストフード並みの価格設定で、
日本料理やイタリア料理といった、
今まではちょっと敷居が高くて
手が出しにくかった料理が手軽に食べられる、
というところです。
従来、日本企業は中国で
「品質が高いが値段も高い」というモノを売ってきました。
しかし、今後、中国で行列を作ってもらいたかったら、
味千ラーメンやサイゼリヤのように、
「品質が高くて値段は安い」というモノを
提供していかなければいけない時代に
なりつつあるように思います。

撮影日2010年4月25日(日)
撮影:柳田洋


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