■柳田洋・北京からの画像便り No.387
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快递公司
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私の家の近所にある、
快递(くぁいでぃー)公司、
中通速递(ちょんとんすーでぃー)の配達車です。
快递とは日本で言う宅配便なのですが、
中国では写真のような電動自転車に
大きな箱を付けた配達車を人がこいで、
渋滞のない自転車専用レーンを
どこまででも集荷、配達に行きますので、
コスト的にも時間的にも、
トラックやワゴン車を使った時点で負け、
という感じです。
相場的には、小さな小包1つで、
北京市内ならば5-10元(65-130円)、
広東省から北京などの遠距離でも
10-15元(130-195円)という安さです。
しかし、弱点は農民工(のんみんごん、
出稼ぎ労働者)の安い労働力に頼った
システムになっているため、
春節などで農民工が
みんな故郷に帰ってしまうと、
すぐに機能を停止してしまうところです。
実際、私は春節前に
ネットショッピングをしたのですが、
春節までまだ1週間以上あるにも関わらず、
そのお店から「快递公司に人がいないので、
春節明けまで配達できません」という
連絡をもらいました。
ネットショッピングの発達で急激に発展した
中国の快递業界。
しかし、確実性、という点では、
まだまだ人に頼った、非常に脆弱な
システムしかできていないようです。
撮影日:2010年3月16日(火)
撮影:柳田洋
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