■柳田洋・北京からの画像便り No.135 ■


ガソリンスタンド建設反対!

四環路のちょっと外側に建設中の
シノペックのガソリンスタンドに対し、
隣接する団地の住人が、
「ガソリンスタンド建設反対!」の住民運動をしています。
団地の建物に貼られた紙には、
「ガソリンスタンドはひどい汚染源である!」とか、
「我々はガソリンスタンドの隣人にはなりたくない!」
などの文字が見受けられます。
最近、北京では、こうした住民運動がそこここで見られます。
私が北京に来たばかりの9年前は、
北京で住民運動が起こる事など、
全く考えられませんでした。
当時はまだ、個人の人生において、
共産党が占める割合が非常に高い、という状態でしたので、
共産党がやる事に反旗を翻して住民運動を展開するには、
自分の人生を棒に振る覚悟が必要でした。
しかし、私営企業に勤める人が増えたり、
マイホームを買う人が増えたりして、
「共産党に縛られない人生」を送る人が増えきた事によって、
今まで泣き寝入りしてきた人々の権利意識が高まり、
住民運動が増えてきたのではないか、と私は見ています。

撮影日:2005年5月15日(日)
撮影:柳田洋


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