うちの近所の掲示板に貼られていたポスターです。
中国では「労働力にならない」とか、
「嫁いでしまうと、親の面倒を見ない」などという理由で、
女の子が生まれるのを嫌がる傾向がいまだにあります。
「一人っ子政策」のせいで、
1人目の子供が女の子だった場合、
「2人目で何とか長男を!」という訳にはいきませんので、
女の子が生まれると、すぐに殺してしまったり、
殺さないまでも出生届けを出さずに、
男の子が生まれるまで子供を産み続ける、という
人たちも多い様です。
この為、自然に産めば男女の出生比率は、
そんなに大きな差が出ないはずなのですが、
中国の出生比率は、
女子100に対し、男子が120にも上ります。
こうした異常な状況を憂慮した中国政府は、
写真の様なポスターを貼るなどして、
国民に対し、女の子が生まれても大切に育てる様、
啓蒙活動を行っているのです。
撮影日:2005年3月20日(日)
撮影:柳田洋
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