天国の邱先生へ

2001年、私が中国で起業をするにあたって、
背中を押してくれたのは
邱先生の「40歳からでは遅すぎる」という本でした。

この本は「起業して成功するには年齢制限があります。
一生をただのサラリーマンとして終わりたくないなら、
勝負時は20歳から40歳。
独立自営のスタートをきるのは、
この気力も体力も充実した20年間をおいて他にない」
という内容なのですが、当時35歳だった私は
「あと5年しかない!」と大いに焦ったものです。

その後、先生が糸井重里さんの「ほぼ日刊イトイ新聞」で
「もしもしQさんQさんよ」というコラムを書かれていることを知り、
毎日一読者として楽しみに読ませて頂いておりました。
そして2002年、先生が分家独立してこのhiQを立ち上げられ、
コラムの執筆者を公募された際に思い切って手を上げたことにより、
読者であると同時に書き手としてのチャンスも
与えて頂くことになりました。

連載開始にあたっては、邱先生から
「おもしろくなかったらすぐに打ち切りますよ」
と釘を刺されていたのですが、
読者のみなさまのご支援により打ち切られることもなく、
今年10年目を迎えることができました。
この10年間で、私の中国経済、中国社会に対する理解が深まったのも、
読者のみなさまとのつながりができたのも、
ひとえに邱先生に
「中国ビジネスのススメ」を書くチャンスを与えて頂いたおかげです。
邱先生には心から感謝をしております。

邱先生、天国で安らかにお眠りください。
そして、残された私たちは邱先生が天国で退屈しないように、
おもしろい仕事をどんどん創って、
おもしろい世の中にしていくようがんばります。





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2012年5月28日(月)

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