第1442回
新年快楽!
新年快楽(しんにぇんくぁいるぁ)!
みなさま、あけましておめでとうございます。
今年2012年は、昨年から続く
ヨーロッパ諸国の債務危機を発端とした世界経済の停滞に、
各国がどのように対処するかが非常に重要な年となります。
特に、今や世界各国から希望の星と目されている、
世界第2位の経済大国・中国は、その一挙手一投足に
世界中が一喜一憂することになるでしょう。
具体的には、まず短期的な視点からは、
インフレを再燃させずに8-9%の経済成長を維持する、という
中国政府の難しい経済運営が成功するのか、という点。
そして長期的な視点からは、
中国を「世界の工場」から「世界の市場」に脱皮させ、
経済成長の主力エンジンを輸出、投資から消費に転換し、
来るべき高齢化社会に備えて、
国内の産業を高付加価値化する、
という経済構造改革ができるのか、という点に
注目が集まることが予想されます。
また、今年は中国の政治改革にも
大きな進展が見られる可能性があります。
「ネット民主主義」、「暴動民主主義」、
「静かなる抗議民主主義」など、
国民が自発的に開発した様々な民主主義に
押されっぱなしの形となっている中国共産党ですが、
自らの存在価値を賭けて自主的に民主化の方向に向かうのか、
それともこうした民主主義の動きを封じ込めようとして
「国民 対 中国共産党」という
敵対の構図を作り上げてしまうのか。
今年は政治的にも、中国共産党にとって
正念場の年となりそうです。
こうした流れの中で、
今、中国では何が起きており、
中国はどちらの方向に向かおうとしているのか、
しっかりと見極めていきたいと思います。
では、本年も「中国ビジネスのススメ」、
ご愛読のほど、よろしくお願い申し上げます。
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