第1162回
新サービス、手提快递「全球特急送」!

当社では懲りずに
また新しい事業を始めることにしました。

その名も手提快递「全球特急送」
(しょうてぃーくぁいでぃ
「ちゅえんちょうたーじーそん」)。

手提快递とは、いわゆるハンドキャリーのこと。
北京や天津の工場で生産が遅れ、
国際宅配便のEMSやDHLで送っていては
納期に間に合わず大変な損失が出る、というお荷物を、
当社の日本人スタッフが全世界どこでも、
直接手で持って飛行機に乗ってお届けします、
というサービスです。

「全球特急送」は私が当社のスタッフと一緒に考えた
このサービスの名称なのですが、
現在、商標局に使用の可否について確認中です。

なぜ「当社の日本人スタッフが...」なのかというと、
日本のパスポートを持っていると、
日本はもちろん、世界のほどんどの国に行くに当たって
ビザを要求されないからです。
一方、中国のパスポートは日本を始め、
どこの国に行くのでも事前に
ビザを取らなくてはいけない場合が多いので、
工場にたくさんの中国人社員がいても、
緊急事態が発生してからビザを申請していたのでは、
到底、間に合わないのです。
この点については、日本政府の長年にわたる
外交努力に深く感謝しなければいけません。

実は、このハンドキャリーサービス、
ずいぶん以前から、
当社で何度も受注させて頂いておりました。

私がコペンハーゲンに行って、白夜で不眠に苦しんだり、
0泊2日で北京~ブダペスト間を往復したり、
北京→仁川→オークランド→トンガ→サモア
→フィジー→仁川→北京という旅程を、
5日間、ほとんど飛行機に乗りっぱなしで踏破したり、
という貴重な体験をさせて頂いたのも、
すべてこのハンドキャリーのお仕事のおかげです。

しかし、これらのお客様はみなさん人づてに聞いて
当社にご連絡を頂いた方ばかりでした。
「もしかしたら、こうしたサービスを提供できる
当社の存在を知らずに困っておられる
工場関係者の方もおられるのではないか」。
そう考え、今回、北京と天津の日本語雑誌に
広告を掲載するのと同時に、
中国資本の製造業の会社にも
サービスのご案内をお送りすることにしました。

生産は遅れないに越したことはないのですが、
万一遅れても、ハンドキャリーという最終手段がある。
当社のサービスが北京、天津の製造業に携わるみなさんの
精神安定剤のような役割を果たすことができたら良いな、
と思っています。


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2010年3月22日(月)

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