第835回
邱さん、キヨサキさんとの出会い

「あと25年間、がんばり続けなければならない」と考えて
憂鬱な気分になっている時に読んだ本が、
当時既に日本でベストセラーとなっていた
ロバート・キヨサキさんの「金持ち父さん、貧乏父さん」と、
邱さんの「四十歳からでは遅すぎる」でした。

「金持ち父さん、貧乏父さん」は
お読みになった方も多いかと思いますが、
「サラリーマンをやっていては絶対に金持ちにはなれない。
ビジネスや投資からの不労所得で生活費をカバーして
働いても働いても金持ちになれない
ラットレースから抜け出せ」という内容の本です。

それまでの私は、がんばって働いて、
会社の中で課長、部長、役員と昇進して、
給料をアップさせることが豊かな生活を手に入れる
唯一の方法であると思っていましたので、
この、「自らは働かずに収入を得る」という
「不労所得」の概念は新鮮でした。

ビジネスを起こして成功すれば、
従業員に働いてもらうことによって、
自分は働かなくても「不労所得」を得ることができる。
「あと25年間、がんばり続けなければならない」と考えて
憂鬱な気分になっていた私にとって、
このアイデアは非常に魅力的でした。

しかし、その後読んだ
邱さんの「四十歳からでは遅すぎる」には、
「起業にも適齢期があります。
40歳になってもサラリーマンをやっている人は、
悪いことは言わないので起業など考えずに
そのまま勤め上げなさい」と書いてありました。

40歳と言ったら、
あと5年間しか猶予期間がないではないですか。
それまで目の前の仕事を片付けることばかりを考えていた私は、
その事実に愕然とし、猛烈な焦りを感じました。

他にも、様々な理由があり、
結局私は独立起業の道を選んだのですが、
それまでの人生であんなに自分の人生を
真剣に考えたことはありませんでした。

今、20代後半から30代前半の方々には、
目の前の仕事に忙殺されることなく、
ぜひ、早いうちに
「このままいくと、オレの人生はどうなるのか?」
ということを真剣に考えて頂き、
必要であれば人生を一度リセットをすることを
おススメしたいと思います。


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2008年2月20日(水)

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