第827回
セールス電話撃退法

逆効果な宣伝方法、と言えば、
電話でのセールスは仕事の邪魔になりますので、
かなり逆効果な方法であると思います。
電話セールスで売り込まれた商品は、
例えそれが前から欲しかったものであったとしても、
私は絶対にその会社からは買わないと思います。

中国は人件費が安いこともあり、
コストの安い電話セールスを採用する会社は、
年々増えているようです。
当社にも以前は毎日、
ものすごい数のセールスの電話がかかってきていました。

業種は文房具から不動産まで様々ですが、
1日数十本、ひどい日には仕事の電話より
セールス電話の方が多い、なんてこともありました。

セールスの電話は一言「不要(ぶやお)!」と言って
切ってしまえば良いのですが、
最近は手口が巧妙になってきて、
すぐには用件や会社名を言わなかったり、
役所や取引先を装って
かけてきたりする人も増えてきましたので、
万一の場合を考えると、
あまり失礼な対応もできません。

しかし、これでは仕事の効率が落ちてしまいますので、
今回、当社はやむなく
アナウンス機能付きの電話転送機を導入しました。
電話転送機には当社の日本人女性社員に
アナウンスを日本語で吹き込んでもらい、
当社に電話をするとそのアナウンスが流れるようにしました。

もちろん、中国企業の取引先には
予め日本語のアナウンスが流れることを伝えておき、
アナウンスは無視して内線番号を押すように伝えてあります。

効果はてきめん。
セールス電話を掛けてきた人の多くは、
突然流れ始めた日本語のアナウンスにビックリして
電話を切ってしまうようです。

また、がんばって内線番号を押しても、
出てきた人に全部日本語で話しかけられたらどうしよう、
という恐怖感を煽る効果もあるようで、
日本語のアナウンスという関門を乗り越えて
かかってくるセールス電話は激減、
仕事の効率は飛躍的にアップしました。

日本でも迷惑なセールス電話は多いようですが、
アナウンス機能付き電話転送機を買って、
日本では逆に突然中国語のアナウンスが
流れるようにしておけば、
セールス電話も減るのではないでしょうか。


←前回記事へ

2008年2月1日(金)

次回記事へ→
過去記事へ
ホーム
最新記事へ