第798回
香港投資ブーム到来か?

中国政府は過熱する景気を抑えるために、
様々な投資抑制政策を打ち出していますが、
中国国内の不動産や株の相場は
上がる一方です。

こうした中国政府の投資抑制政策や、
高くなり過ぎた中国本土の不動産や株に
嫌気が差した投資家が、
次に目を付けているのが
どうも香港のようです。

先月の国慶節の休暇には、
「香港株口座開設ツアー」や
「香港不動産下見ツアー」などという名前の
中国本土の投資家の一団が大量に香港を訪れ、
視察をおこなったのだそうです。

今年に入ってから、香港のお隣のマカオに、
アメリカ系のカジノが続々とオープンし、
香港の観光業界には、
「今年の国慶節の休暇は中国本土からの観光客を
マカオにごっそりと持っていかれるのではないか」
との懸念があったそうなのですが、
蓋を開けてみれば、
上記のような投資ツアーのお陰で、
中国本土からの入境者は、
前年比で3割も多かったのだそうです。

今の中国本土の金持ちにとっては
カジノよりも不動産や株への投資の方が、
ずっとおもしろいギャンブルなんですな。

中国本土の人たちの香港への投資は、
中国本土の人民元を減らすことになりますので、
中国政府としても歓迎すべきことです。
実際、中国政府は中国本土個人投資家による
香港株投資の解禁に向けて、
現在、調整を行っています。

今は目端のきく金持ちたちが
香港への投資を始めている段階ですが、
今後、中国本土の一般庶民が
本格的に香港への投資を始めたら、
香港の不動産や株は更に大幅に上昇し、
一大香港投資ブームが起こるのではないか、
と思います。


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2007年11月28日(水)

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