第617回
中国起業5周年
当社はこの10月1日で、開業5周年を迎えました。
日本では起業後、5年間生き残る会社は、
たったの20%と言われていますが、
おかげさまで当社は潰れることもなく、
何とか5周年を迎えさせて頂くことができました。
最初は大学を出たばかりの
女の子1人しかいなかった従業員も、
現在では子会社の「外運華通」も含めて
50名を擁するまでになりました。
ただ、この5年間、決して
順風満帆だったわけではありません。
むしろ、これだけのことが起きて、
会社、よく潰れなかったな、
というのが率直な感想です。
仕事がなくて不安が募り起業3ヶ月で7kg痩せたり、
工商局の役人に踏み込まれて難癖をつけられたり、
解雇した従業員が顧客データを全部消して逃げたり、
中国企業に翻訳代金を数十万円分踏み倒されたり。
しかし、サラリーマンを続けていては
なかなか経験できなかったであろう
様々な事件を乗り越えていくことによって、
私の経営者としての経験値は確実に上がり、
それが自信につながっているのも事実です。
今後も、当社には数多くの困難が
待ち受けているものと思われますが、
とんでもない経験をたくさんさせてもらったおかげで、
ちょっとやそっとのことでは動じないぐらい、
肝が据わってきたように思います。
「人には器がある」とはよく言いますが、
こうやって考えていくと
「器が人を育てる」というのも
また真なのではないか、と思います。
とすれば、人が成長するかどうかは、
自分が思い描く大きな器に、
自らを追い込むことが
できるかどうかにかかっている、
とも言えそうです。
5周年を迎えた当社は、
今後、「第二の起業」とも言える、
新たなステージに入っていきます。
最初の5年間は、
何しろ会社を潰さないように、
小さいけれど安全確実な
日本人マーケットをターゲットに
ビジネスを展開してきました。
しかし、次の5年間は、
会社の収益基盤も固まってきましたので、
更なる成長のため、いよいよ、
巨大な中国人マーケットへの挑戦を始めます。
そういった観点から見れば、
私の本当の意味での中国起業は、
今、始まったばかりなのかもしれません。
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