第588回
起業王国・中国のフランチャイズビジネス
錦江之星(じんじゃんじしん)や
如家(るーじゃー)など、
中国のビジネスホテルチェーンは、
毎月数軒というものすごいペースで、
中国全土にホテルを開業しています。
しかし、これらのホテルは
自力で建てているのではなく、
フランチャイズ方式を採用し、
加盟店のオーナーに
建ててもらっているようです。
そりゃそうだ。
そうでもなきゃ、
こんなペースでホテル作れんわな。
フランチャイズ方式とは、
加盟店のオーナーが、
建物の内装やホテルの経営を担当し、
フランチャイズ本部は、
ブランドの使用を許可したり、
内装や経営のアドバイスを行うことにより、
加盟金や毎月のロイヤルティを
加盟店のオーナーから受け取る、
という方式です。
日本では
フランチャイズビジネスが花盛りのようで、
リクルートが発行している
起業雑誌「アントレ」を見ると、
たくさんのフランチャイズ本部が、
加盟店募集の広告を出しています。
商売のやり方が
マニュアル化されているフランチャイズ方式は、
個人が単独でビジネスを興すやり方より、
リスクの少ない起業方法である、ということで、
脱サラ起業を目指す人たちの
注目を集めているようです。
こうした事情は中国でも同じで、
中国にもたくさんの
フランチャイズチェーンがあるようです。
先日、北京の国際貿易センターの展示場で
「特許経営展覧会
(とぁーしゅーじんいんじゃんらんほい)」
という展示会をやっていました。
これは、レストラン、クリーニング、
靴修理、物品販売など、
中国の各フランチャイズチェーンが
展示場にブースを設け、
加盟を希望する人たちが
フランチャイズ本部の説明を聞いて、
加盟を検討する、という、
日本で言う「フランチャイズフェア」
のような催しです。
私は中には入らなかったのですが、
会場の外は、各フランチャイズチェーンの
パンフレットを持った起業予備軍の人たちで
ごったがえしていました。
起業家精神旺盛な人が多く、
起業率が日本の数倍にのぼる
起業王国・中国。
そんな中国でも、
フランチャイズ方式は
安全、確実な起業方法として、
メジャーになりつつあるのです。
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