第400回
「四十歳からでは遅すぎる」
もう1冊は、邱さんの「四十歳からでは遅すぎる」です。
この本は、1990年前後の
バブル経済絶頂期に書かれたものですので、
「金あまり」とか、「財テク」とか、
今の状況には合わない言葉も出てくるのですが、
根底に流れる考え方は、
今読んでも、全く新鮮さを失っていません。
「一生をただのサラリーマンとして終わりたくないなら、
勝負時は20歳から40歳!
独立自営のスタートをきるには、
この気力も体力も充実した20年間をおいて他にない!」
というのが邱さんのメッセージです。
当時、私は35歳。
邱さんの言われる「タイムリミット」まで、
あと5年しかありません。
帰国辞令を受けて日本に帰れば、
多分、そのまま定年まで
ずっとサラリーマンをやって、
後から「あの時、思い切って独立していれば...」
と後悔する事は目に見えています。
とは言え、
妻と3人の子供を養わなければならないのに、
自分の勝手な夢の為に、
1,200万円もの年収を捨てて起業して、
起業したもののあえなく失敗して、
会社を潰して、収入も蓄えもゼロになり、
家族を路頭に迷わせる可能性がある、
という事を考えると、正直言って本当に怖い。
そんな時に、「四十歳からでは遅すぎる」を
もう一度読み直す事によって、
邱さんに背中を押して頂き、
何とか清水の舞台から飛び降りる事ができました。
お陰様で、今では、何とか会社を潰さずに
設立4年目を迎える事ができ、
何とか、家族を養っていけるだけの収入を、
得られる様になりました。
邱さん、本当にありがとうございました。
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