第381回
日本人のライバルは日本人
現状、日本人で
「脱サラ中国起業」なんて事をする人は
まだまだ少数派です。
それは、中国株投資、中国不動産投資などと違って、
日本に住んで、日本で会社勤めを続けながら、
という訳にはいきませんし、
いくら景気が良くて、勢いがあるといっても、
異国での起業は、日本で起業する場合と比べて、
難易度やリスクがとてつもなく高く、
かなり突拍子も無いアイデアだと思えるからです。
しかし、何でもそうですが、
その世界に飛び込んで、いろいろ経験していくと、
やる前はとてつもなく難しいと思っていた事が、
だんだん難しくなくなるものです。
初めて自転車に乗れる様になった時の事を
思い出してください。
最初は、自分にはどう考えても無理だと思っていても、
必死に練習して、何度もころんで、
何度も痛い目にあっていくうちに、
いつの間にか乗れる様になっているものです。
人間、ついつい、ころんで、頭打って、死んでしまう、
という、最悪の事態を想定して、尻込みしてしまうのですが、
そんな事を怖がっていたら、
いつまで経っても自転車に乗れる様にはなれません。
この恐怖を克服するには、
「自転車に乗れる様になりたいっ!」という
強烈な「思い」が必要です。
経済が既に成熟している日本から来た私たちが見れば、
中国市場はビジネスチャンスの宝庫である事は確かです。
しかし、「中国人にはマネのできない、
日本人ならではのビジネス」という観点で見ると、
ビジネスチャンスはかなり限られてきます。
中国起業をする日本人が増えてくれば、
当然、限られたビジネスチャンスの取り合いになります。
「日本人ならではのビジネス」の世界では、
日本人のライバルは日本人なのです。
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