第377回
中国の「お金持ち」

「お金持ち」にはいろいろな定義があるかと思いますが、
「100万ドル以上の資産を持つ」という事を基準にした場合、
中国には約30万人の「お金持ち」がいるそうです。

この基準を満たす人は、全世界で750万人いる、
との事ですので、
中国には全世界の4%の「お金持ち」がいる、
という事になります。

ちなみに、日本でこの基準を満たす人は
130万人(全世界の17%)、
アメリカは250万人(同33%)と、
やはり、先進国の方が「お金持ち」は多い様ですが、
中国の物価を考えれば、30万人、4%は大健闘だと思います。

実際、中国の「お金持ち」は
とんでもなくお金を持っています。

私の知り合いの不動産会社の社長は、
身なりは乞食みたいなのですが、
話を聞いていると、
私たち一般人とは消費のケタが違います。
最初の頃は「なんだこの大ぼら吹きは...」
と思って聞いていたのですが、
どうも全て本当の話らしいのです。

こうした「お金持ち」マーケットを狙って、
海外の高級ブランドやぜいたく品のメーカーは、
こぞって中国に進出してきています。

昨年、超高級乗用車ベントレーは
中国で85台も売れたそうです。
うち、価格が1,188万元(約1億8,000万円)の
最高級車種の販売台数は、
全世界で中国がナンバーワンだったそうです。

また、フランスの高級ブランド、ルイ・ヴィトンも、
昨年9月、日本を除くアジア太平洋地区で
最大規模の店舗を上海にオープン、
今年は北京に大型旗艦店をオープンする予定です。

こうした高級品を買う人の多くは、
不動産や金融関係の民間企業のオーナーの様です。
こうした人たちは、自分で使う分の他に、
大量購入して政府の幹部や顧客にプレゼントするらしく、
こうした事も、高級ブランド品の
販売量増加に拍車を掛けている様です。

また、ある高級ブランド店では、
「客の6割は中年男性で、
女性へのプレゼント用に買っていく」との事です。

なんか、15年ぐらい前に、
どこかの国で聞いた様な話ばかりです。


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