第314回
究極の交通手段、電動自転車
私、もともと物欲はあまり無い方なのですが、
今、どうしても欲しくて欲しくてたまらないのが
電動自転車です。
電動自転車は取り外しの出来るバッテリーを搭載しており、
家で充電したバッテリーを取り付けて走る、
というものです。
値段的には2,000-3,000元(30,000-45,000円)で
売られています。
日本の電動自転車は、道路交通法の規制の為、
ペダルをこぐ時に
ペダルが軽くなる程度のものだと聞いています。
しかし、中国の電動自転車は、
充電したバッテリーを取り付ければ、
ペダルをこがなくても結構なスピードで走りますので、
電動のスクーターの様なものです。
今、北京の街は車が増え続け、
日に日に渋滞がひどくなっています。
こうした状況の中で、
渋滞知らずの交通手段、と言えば、
やはり二輪車です。
しかし、スクーターやオートバイだと
免許を取らなければなりませんし、
車と一緒に車道を走らなければなりませんので、
無茶苦茶な運転をする車にひかれる可能性は
非常に高くなります。
その点、自転車ならば、
ほとんどの道に自転車専用レーンがありますので、
比較的安全に走行する事が出来ます。
ただ、北京の街はだだっ広いですので、
自転車で10km、20km離れた所まで行くのは大変です。
そこで、究極の交通手段として出てくるのが電動自転車です。
電動自転車は自転車専用レーンを走れますし、
ペダルをこがなくても走りますので、
10km、20kmの道のりでも、
バッテリーが切れない限り、楽々走れます。
ただ、中国の電動自転車は
スクーター並みのスピードが出ますので、結構危険です。
電動自転車で歩道を走っていた人が歩行者をひいて、
その歩行者が死んでしまった、
という事件も起きています。
また、電動自転車に乗っていた人が、
ノーブレーキで直進した車にひかれてしまった、
という例もあります。
普通の自転車だと勘違いした車の運転手は、
「ペダルをこいでいないから停まるだろう」
と思ったそうです。
あと、問題なのが、電動自転車のデザインです。
バッテリーが大きいので仕方がないのかもしれませんが、
どの電動自転車も、乗るのが恥ずかしい様な、
垢抜けないデザインばかりです。
今後、バッテリーの性能が上がって、
バッテリーが小さくなり、
乗っても恥ずかしくない様なデザインの
電動自転車が発売されたら、
1台買って、
人をひいたり、車にひかれたりしない様に、
気を付けながら乗ろうと思います。
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