第225回
実感!引く手あまたの中国人材
3月、4月は引越の繁忙期です。
お陰様で、当社もヤマト運輸の海外引越代理店として、
忙しくさせて頂いております。
当社のお客様はほとんど、
日系企業の駐在員とその家族なのですが、
この仕事をしていると、
日系企業の中国での人の動きがリアルタイムで見えて、
非常におもしろいです。
まず、気付くのが、中国駐在員の人事異動は、
日本の4月人事、10月人事の様に定期的なものではなく、
必要に応じて随時行われている事です。
確かに、3月、4月、9月、10月は
引越が多い事には違いありませんが、
その他の月でも比較的たくさんの人が引越をしています。
やはり、各社ともスピードの早い中国市場で戦っていく為には、
次の4月人事、次の10月人事まで
待っている訳にはいかないのでしょう。
あとは、各社とも
中国へ駐在に出す人材が足りなくて困っている様です。
北京から横滑りで上海や広州などに行く人も多いですし、
2度目、3度目の中国駐在、という人もいます。
これは一度駐在して、中国語が話せる様になると、
「駐在はやっぱり言葉が話せるあいつしかいない」
という事になってしまう為でしょう。
人材豊富な大企業でもそんな状況ですので、
中小企業が初めて中国に工場を作ったり、
駐在員事務所を作ったりする場合は大変です。
こうした企業で赴任してくる人は、
だいたい今まで国内営業一筋とか、
海外出張に行った事がない、という様な人が多く、
もちろん、中国語も話せません。
慣れない海外生活で、それも単身赴任。
言葉は通じないし、食べ物は合わないし。
会社に行けば、中国人スタッフの自己主張は激しいし、
本社は中国の状況を全く理解していないし。
そんな事でストレスが溜まり、
体調を崩してしまう人もいる様です。
こうした状況を考えると、
中国語が話せたり、中国ビジネスの経験があったりする人は、
今後も就職先に困らないのではないかと思います。
高い失業率が続く日本ですが、こと中国人材については、
引く手あまたの状態が続くのではないでしょうか。
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