第135回
「北京起業倶楽部」

最近、北京に「北京起業倶楽部」という会が出来ました。
この団体は北京で起業しようとする日本人が、
事業パートナーを見つけたり、情報交換をしたりする為に、
毎月集まる、というものです。

先日、代表者の方にお会いしましたが、
お話を聞くと、メンバーの皆さんは、
日本の家業に飽き足らず、新しい展開を求めて北京に来た方や、
日本の大企業を辞めて、新しい人生を切り開く為に、
北京で留学中の方など、
様々な事情で新しい展開を求めて
北京に来られている方々ばかりだそうです。

10年前であれば、日本人の個人が北京で起業など、
狂気の沙汰という感じだったでしょうし、
日本の景気もまだ良かったので、
わざわざ北京まで来て苦労しなくても良いのではないか、
という雰囲気だったと思いますが、
「北京起業倶楽部」という会が出来た事自体、
中国の投資環境も然る事ながら、
日本人の考え方が変わって来ている事を感じます。

それでもやはり、大部分の日本人にとっては、
「中国で起業する」という選択肢は、
かなりのリスクを伴うと認識されているせいか、
中国に投資するとしたら中国株、
もう少しまとまったお金がある場合でも、
不動産への投資に止まる様です。

以前、邱さんにお会いした時に、
私のコラムの読者数が、同じ中国関係でも、
中国株関係のコラムよりはるかに少ない事をお話しした所、
「中国株に興味がある人はたくさんいるけれど、
あなたの様に中国で起業しようなんて人は
そうそうはいないからねぇ」と慰めて頂いた事があります。

確かに、中国株は日本の証券会社で買えますし、
少額でも買えますし、
配当やキャピタルゲインも日本円で受け取れますし、
「最もお手軽な中国への投資」と言えると思います。
私はもう7年半も中国にいるのですが、
恥ずかしながら中国株に就いてはド素人で、
中国株を買った経験すらありません。

しかし、せっかく中国に住んでいて、
現地の生の情報が入る立場にいるのですから、
それを活かさない手は無い、と思い、
遅ればせながら中国株の勉強を始めよう、
と思っている今日この頃です。


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