第53回
中国は「起業コスト」が安い!

オフィスを借りるに当たって、
当初は、少ない資金の流出をセーブする為に、
自宅をオフィス兼用とする事も考えました。
しかし、田さんから
「自宅兼オフィスではお客さんが来た時に
「本当にこの会社に任せて大丈夫なのだろうか」
と思われてしまう。お客さん商売をするなら、
ちゃんとしたオフィスを構えなくては駄目だ」
というアドバイスをもらい、
ちょっと無理をして幸福大厦に
実面積50平方メートルの部屋を借り、
社長室と会議室も作りました。

家賃は水道代、電気代、管理費全て込みで、
1ヶ月9,600元(約144,000円)です。
収入が全く無い私にとっては非常に大きな出費ですが、
ビルのグレード、立地等を考え合わせると、
北京の中ではかなり安い家賃と言えます。

私が借りたオフィスは、
前の入居者が内装して間も無く出て行ってしまった為、
そのまま「居抜き」で使わせてもらっていますが、
内装を自分でしたとしても、
中国では非常に安く上げる事が出来ます。
実面積50平方メートルならば、
15,000元(約225,000円)前後で
非常に立派な内装をしてもらえます。

オフィスを借りたら次はオフィス用家具です。
北京には郊外に、たくさんの家具販売店を集めた
「家具城」と呼ばれる家具販売センターが数ヶ所有り、
私もそうした「家具城」に何度も足を運んで、
オフィス用家具を選びました。

幸い、中国は家具も非常に安く、
社長室の机・椅子、本棚、ロッカー、
事務室の事務机・椅子4セット、本棚、ロッカー、茶棚、
会議室の机・椅子、全て揃えても
10,000元(約150,000円)内外で収まりました。

社長室

特に上の写真の分不相応に立派な社長室の机・椅子2脚は、
セットで3,000元(約45,000円)前後と、
日本の相場から見れば破格の値段で買う事が出来ました。
先日、日本の家具会社の方が、
弊社のオフィスにいらっしゃいましたが、
同氏曰く、日本だったら大きい方の椅子1脚だけで
100,000円はする、との事でした。

中国で起業する事のメリットの一つは、
内装、オフィス用家具、備品などのいわゆる「起業コスト」が、
日本で起業する場合に比べて、非常に安く済む事です。


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