12月25日(水)
晴れ、風力北風3-4級
最高気温-4℃、最低気温-12℃
北京のクリスマスは全く盛り上がってません。
ほぼ、いつも通りです。
第24回
お前に払う金は無い
中国ビジネスを行うに当たって、最大の難関は債権回収です。
中国の会社の中には、商品を受け取っても、
なんだかんだ言って、お金を払ってくれない所がたくさんあります。
会社の体制がルーズで払ってこないなら、まだかわいいのですが、
意図的に払わない悪質なケースも多いです。
会社によっては、内部的に支払い遅延、踏み倒しを
奨励している所もある様で、そういう会社の担当者は、
支払い遅延や踏み倒しの額が大きい程評価され、
給料も上がるそうです。
中国の会社が支払いを遅らせる口実のほとんどは
「金が無いから待ってくれ」です。
本当にお金が無い会社もあるかもしれませんが、
ほとんどの場合、支払いをするのに十分な資金は持っています。
ただ、「お前に払う金は無い」だけなのです。
多分、中国の会社には、「支払い優先リスト」の様なものがあって、
上位の方の備考欄には
「省長の息子がやっている会社、即支払い」とか、
「総経理の同級生の会社、資金が出来次第支払い」
などと書いてあるに違いありません。
こんなリストを作られたら、
日本企業など一番下のほうになってしまいます。
金を払うか払わないかは、ひとえに相手の会社との力関係です。
中国企業は、払わないと大変な事が起こる所から、
順次支払っていきます。
日本企業が相手の場合、
他の会社の製品では代替が利かず、
支払いを遅らせて次の入荷を止められたら、
工場が止まってしまう、というぐらいの商品でなければ、
支払いを行う理由がありません。
日本では、契約交渉の段階では様々な駆け引きをしますが、
一度契約が決まってしまえば、
あとは契約書の条件に沿って淡々と履行するだけです。
しかし、中国では、以前お話しした
「契約の概念が違う」という事とも関連してきますが、
契約を結んだ後でも駆け引きは続きます。
中国企業と契約する場合は、
取りっぱぐれない様な支払い条件で契約する事は当然ですが、
相手が支払いを行わざるを得ない様な取引にする為には
どうしたら良いか、常に考える事が必要かと思います。
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