第192回
「パソメシ」番外編 パソコンは自分で作るもの! その29
さて、今回はIDEのRAIDシステムの説明からです。
本来RAID(レイド)とはサーバ用コンピュータに内蔵されている
SCSIタイプのハードディスクが用いるべきシステムなのですが、
近年これをパソコンのIDEハードディスクでも
使用できるようにするPCI拡張カードが安価で発売されて
人気を呼んでいるのです。
元々はサーバ用の、それもデータのバックアップが
本来の目的であるRAIDを、IDEハードディスクの
スピードアップの為に使用するのですから
邪道もいいところなんですが、
まっ、背に腹は代えられないということで。
で、そのRAIDの具体的な中身なんですが、
今回使用するRAIDはストライピング
(タイプ0)と呼ばれるタイプなので、
コレに的を絞って話をします。
もともとRAIDとは複数台のハードディスク
(これをディスクアレイと言います)を
まとめてコントロールする技術のことで、
ストライピングの場合は
データを複数台のハードディスクに分散して
書き込み&読み込みするを行うワケです。
ちょっと分かりに難いと思いますので、
もう少し話を単純化しますと、ストライピングの場合、
複数のハードディスクを一台のハードディスクとして
認識させるのです。こうすることにより、
一台のハードディスクの中に
ディスクヘッドが通常の倍以上存在していることになります。
こうなるとどうなるかといいますと、
2台のハードディスクをRAID化し、ストライピングした場合、
理論上は書き込み&読み込み速度が「2倍」になるんですね。
まっ、実際はいいとこ「1.5倍」程度ですが。
それでもデータの処理が
高速度化されることは間違いありません。
このようなRAID用のPCI拡張カードは
3000円程度で販売されており、
最近のマザーボードの中には
標準でRAID機能を内蔵しているものまであるのです。
どうです? 使いたくなってきたでしょ?(笑)
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