第180回
「パソメシ」番外編 パソコンは自分で作るもの! その17
「良いPCケース」に関しての考察を続けます。
昨年の自作パソコンのトレンド(というのがあるんですよ!)は
「静音パソコン」でした。
なぜこんなモノがトレンドになるかというと、
それぐらい自作パソコンはウルサイんですね。
特にCPUのクロックが高いパソコンほど
騒音レベルも比例して大きくなるという傾向があります。
この騒音の元は何かというと、
PCケースの中の「冷却用ファン(扇風機)」なんですね。
パソコンの中には少なくとも、
CPU用のファン、グラフィックボード用のファン、
パソコンケースのファン、
電源用のファンと数種類のファンが常時回転しています。
これらファンの風切り音は
同時多発的に鳴り響くと結構な騒音になるのです。
冷却用ファンは基本的にサイズが小さくなればなるほど、
風力を得る為に高回転化するので、
その騒音レベルもあがります。
しかも小さなファンのノイズは
音が甲高いため非常に耳障りです。
CPU用のファンやグラフィックボード用のファンは
このタイプになります。
一方、パソコンケース用のファンや電源用のファンは
ある程度以上のサイズを確保できるので、
騒音も小さく、また耳につきにくい低音の場合がほとんどです。
コストの低い中国製でボールベアリングタイプのファンは
ノイズが大きく、日本製やドイツ製の作りが丁寧な品や、
高コストな流体軸受タイプのファンは
ノイズが小さいという傾向もあり、
とにかく高額なファンを購入すれば
静かというのもあながち嘘ではありません。
しかし、筆者的にはアルミ製PCケースを
頑丈な作りのスチール製ケースに交換するだけで
かなり騒音は抑えることができると思うのです。
アルミ製ケースは非常に素材自体が薄いため
内部の音や振動がモロに共振します。
そのため騒音がより一層大きく感じられるのは
間違いありません。
アルミ製のPCケースにダイポルギーなどの
高価な共振抑制材をベタベタ貼り付けているのを見ると、
「マッチポンプ」というのは
まさにこういうコトなんだなーと笑ってしまうのは
筆者だけでしょうか?
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