第83回
経営学! 経営の基本のキホン その17

さて、「マニア向け商品を販売するショップ」と「日用品を販売するショップ」、この2つのオンラインショップを例にして、同じ金額(1ヶ月に20万円)の粗利益を上げるために必要な、1日あたりのアクセス数を算出してみましょう。まず、今回は「マニア向け商品を販売するショップ」に関して考察してみます。

【マニア向けショップのケーススタディ】

前述したように、マニア向け商品を販売するオンラインショップの特長は、注文率が平均よりも高い(ここでは3%に設定しました)こと、客単価が比較的大きい(ここでは5000円に設定)こと、そして粗利益率が高い(ここでは55%に設定)ことなどがあります。

今回はこれらの数値を使って、目標達成に必要な総アクセス数を計算します。

まず、目標となる粗利益(20万円)÷粗利益率(55%)で、20万円の粗利益を達成するために必要な売上高を計算します。この計算結果は363636円(約36万円)でした。

次に、この36万円を使って、必要な注文件数を計算します。これは、必要な月間売上(36万円)÷客単価(5000円)で、72件だと算出できます。

で、この72件を使用すると、必要な月間総アクセス数が算出できるのです。必要な注文件数(72件)÷注文率(3%)で、月間総アクセス数は2400だと分かりました。これを日数(30日)で割ると80。

つまり、マニア向けショップの場合、月に20万円の粗利益を得るためには、1日あたり80アクセスが必要だと分かりました。

次回は「日用品を販売するショップ」に関して考察し、その後これら両者の比較検討をしてみたいと思います。


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2003年1月11日(土)

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