第73回
経営学! 経営の基本のキホン その7

読者の皆様、あけましておめでとうございます。本年も「パソメシ」をよろしくお願い申し上げます。

さて、年末年始の経営学集中講座を続けております。元旦の本日も開講いたしますので、お屠蘇気分でお付き合い下さいませ。

前回、改善方法を2つ提示しました。今回はそれらの詳細です。

まず、経営改善方法その1は、平均客単価をアップする方法です。取り扱い商品のグレードを上げたり、促販キャンペーンを行うなどして、平均客単価を仮に15000円までアップしたとしましょう。これを数式に当てはめてみます。

1684210.5(損益分岐点)÷15000(平均客単価)=112.28

目標注文件数は112件まで下がりました。それでは、この数値を使用して目標アクセス件数を計算してみましょう。今回は、促販キャンペーンの効果などで、注文率も2.5%までアップしたと仮定して計算してみます。

112件÷0.025=4480アクセス

なんと月間4480アクセスまで下がりました! 1日にしてみると149アクセス! これならば充分に達成可能な数字ですヨ。

それでは結論。客単価が5000円前後で、注文率が1%前後という平均的なオンラインショップでは、損益分岐点をクリアーして黒字化するのは、かなり難しいことだというのが分かりました。で、このようなオンラインショップが取るべき解決方法は2つ。

ひとつは、商品構成や商品のグレードを見直して、平均客単価をアップさせるという方法。

そしてもう1つは、客の注文率を高めるという方法。これは、リピーターが増えるようにマメなアフターケアや広報活動を行ったり、サイト内の掲示板などで顧客とのリレーションシップを高めることによって達成されるケースが多いようです。


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2003年1月1日(水)

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