第71回
経営学！　経営の基本のキホン　その５

これからオンラインショップを始めるという読者や、今現在赤字のオンラインショップを抱えている読者にとって、今回のコラムは必読ですヨ。

みなさんは1日にどれぐらいのアクセスがあれば、自分のオンラインショップが黒字になるか計算したことがありますか？　ない？　いけませんねー。それではどの程度のＰＲ活動を行えば良いのかも分からないハズです。

一番の目標であるオンラインショップの黒字を確保するためには、前述の損益分岐点を越えればＯＫなワケです。で、その損益分岐点を越えるために必要な「アクセス数」と「注文数」、これらは計算式によって導くことができるのですヨ。

まず、現在オンラインショップを運営している読者がいるようでしたら、平均客単価を計算してみて下さい。これは、

売り上げ総額÷延べ人数、
　
で計算できます。

また、これからオンラインショップを開業予定の読者は、取り扱い商品の価格の平均値を出してみて下さい。

数値が出ましたか？　では、黒字化のために必要な目標注文件数を計算してみましょう。公式はこうなっています。

目標注文件数＝損益分岐点÷平均客単価

ここでは例として平均客単価を５０００円、損益分岐点は前回の「経営の基本のキホンその４」で悪化した１６８４２１０.５円としてみました。

１６８４２１０.５（損益分岐点）÷５０００（平均客単価）＝３３６.８４２

なんと！　損益分岐点をクリアーして黒字化するには、月間に約３３７件もの注文が必要なのです！　うーん。コレはチョット苦しくなってきましたねー（笑えない）。

では、どのくらいのアクセス数が必要なのか？　は次回にて。

2002年12月30日（月）