第41回
Yahoo!オークションで騙されない為に!
クロームハーツ編 前編


(撮影:谷口光弘)

えー、今回から数度にわたって、
いつもの「パソメシ」から大幅に脱線する予定です。
理由は特に無いのですが、
しいてあげれば連載が無事に40回を突破したこと、
そして筆者タニグチの趣味です(笑)、お許しあれ。
というワケで時間に余裕のある読者はお付き合い下さいな。

先日、某友人からYahoo!オークションで
「クロームハーツ(註1)」の指輪を買ったとの連絡がありまして、
飲み屋で見せてもらいました。
「キーパーリング」と呼ばれるタイプの指輪で、
正規輸入代理店の「ユナイテッドアローズ(註2)」では
10万円程度のプライスタグが付いている指輪です。
友人は68000円で競り落としたそうで、
本物の証拠として、ブランドネーム入りの黒の革袋と、
同じくブランドネーム入りの黒の紙製手提げ袋が付いてきたそうです。

筆者のプロフィールを読んで下さった読者の方はご存じだと思いますが、
もともとタニグチは海外旅行のライターをしておりまして、
世界中でコピーブランド商品を見てきました。
筆者も最初はこのようなコピーブランド商品をバカにしていたのですが、
数年前バンコック(註3)の屋台で
「ロレックス(註4)」のコピー時計を見てからというもの、
考え方が一変してしまったのです。

そのコピー時計はロレックスの「サブマリーナ」と呼ばれるタイプのものでした。
本物は約30万円で販売されています。
一方、そのコピー時計は約3000円でした。
価格的には100分の1です。
しかし、そのコピー時計の作りは粗悪どころか、
とても3000円とは思えない作りで、
あろうことか外見・中身(ムーブメント)とも本物に「負けてなかった」のです。

「この時計を3000円で作っちゃうなんてスゲー! スゲーよ!
ん? しかし、この時計が3000円で作れるなら、
本物の30万円という価格の方がボッタクリなのでは……?」
そう考えた瞬間から筆者はコピー商品のファンになってしまったのです(苦笑)。

さて、友人の「クロームハーツ」は本物だったのでしょうか?
その真偽は次回にて!


註1: 10代〜20代の男性に非常に人気がある
メイドインアメリカの超高級銀細工。
その彫金技術には素晴らしいものがあるが、価格の方も非常に素晴らしい。
例えば、今回友人が購入した
「キーパーリング」というタイプの指輪は実売価格10万円!
コレって宝石が埋め込まれているとかじゃなくて、
純粋な銀細工としての指輪の値段です。
ちなみに革製品も製造していて、レザーパンツの価格はなんと80万円弱!
コレって軽自動車が買える価格では……。

註2: 正規輸入代理店なんですが、人気の為ほとんど商品が無いです(笑)。
最近は東京と大阪に「クロームハーツ」としての直営店も展開してます。
そちらには(ある程度ですが)商品が並んでいます。

註3: いわずと知れたタイ王国の首都でございます。
本命は「クルンテープ……」とメチャメチャ長く、
世界一長い名前の首都としてギネスブックにも登録されています。
ちなみに名称冒頭のクルンテープの意味は「天使の都」。

註4: これまた言わずと知れたスイス製の高級腕時計メーカーです。
一応ケースからムーブメントまで製造しているので
マニファクチュールと呼んでもOKでしょう。


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2002年11月30日(土)

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