第33回
コンピューター業界で一番エライ? プログラマー 前編

今回から数回にわたってパソコン業界の最上位カースト(?)である、
「プログラマー」と「SE」という二大職種に関して紹介していきたいと思ってます。

まず、その1回目である今回は「プログラマー」からスタートしましょう。
当連載『パソメシ』の読者の方々は、当然パソコンが操作できるハズですから、
プログラマーとはソフトウェアを作るという仕事ということはご存じですよね?
じゃ、プログラマーとはなんぞや? という部分は省力していきましょう。

皆さんもパソコンを操作して感じると思うのですが、
最近のソフトウェアってどれもこれも巨大で肥大化してますよね?
これを1人で全部作り上げるのは至難の業です(註1)。
そこで現在では、
複数のプログラマーが1つのソフトウェア製作を担当し、
それぞれの製作した部分を最終的に「SE」がまとめ上げて
製品化しているというのが一般的です。
この「SE」の仕事に関しては次回以降で紹介していくつもりですので、
分業制の部分だけ覚えておいて下さい。

プログラマーという仕事は、エディターソフトを使って
コンピューター言語(註2)を記述していくという作業が基本となります。
この作業はSEから渡された仕様書に沿って進められていくワケですが、
結果的に仕様書に則してキチンと動作するプログラムを納品さえすれば、
勤務体系はまったく関係無いワケです。
実際、プログラミング業務をメインに行っているソフトハウス等を覗いてみれば、
昼間から寝袋に入って床で眠っているプログラマーが
ゴロゴロと転がっているほどです。
彼等はソフトハウスの社員プログラマーなワケですが、
自宅でフリーランスとして働いているプログラマーが
非常に多いというのが業界の実体です。

「プログラマーは肉体労働」や「プログラマーは35歳が定年」
などと言われだして久しいのですが、
これらの風説は果たして本当なのでしょうか?
その真偽を次回以降で探っていきたいと思います。


註1: ただし、例外もいまして、
Linuxを製作したことで有名なフィンランド生まれのリーナス・トーバルズ君は、
Linuxの基本部分をほとんど全部自分1人で作ってしまいました。
現在のLinuxはフリーウェアとして
非常に多くの人々の手によって進化していますが、
最終的な仕様の決定は今でもリーナス・トーバルズ君が行っています。
ちなみにこのリーナス君、現在はアメリカに在住しており、
Crusoeで有名なトランスメタ社に勤務しているとか。

註2: 色々と種類がありますので、次回もう少し詳しく紹介します。


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2002年11月22日(金)

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