第26回
パソコンインストラクター 前編

えー、ここのところちょっとマニアックな内容が続いたので、
今回と次回はキッチリと現実社会に即した内容でいきたいと思います。

これからの時代は「資格」だ!
などと言われて久しいのですが、
読者の皆さんはパソコン関係の資格を何かご存じでしょうか?
これからは高度情報化社会といわれているのに
「コレ!」と呼べる資格が意外と無いんですよねー。
どーでもいいような資格なら山ほどあるんです。
某パソコン教習所の「パソコン検定」とか、
NTTの「インターネット検定」とか。
これらは持ってたってまったく喰えません。
トホホ……。
逆に、実力者の資格として有名な「オラクルのシステム管理者」なんて
難し過ぎて普通のヒトはまず通りません。
筆者ももちろん通りません。
まったくトホホ……。

しかし、一般人でも頑張れば合格できる難易度で、
なおかつパソコンでメシが喰える資格というのが探せばあるんですね。
それが『MOT(註1)』なんです。
このMOT、いわゆるマイクロソフトのオフィスをいかに使いこなせるか、
というのが基本としてあるのですが、
ちょっとやそっと使える程度では試験をパスすることは出来ません。
この試験の為の専門学校(註2)が存在するぐらいの難関試験なんです。

なぜ、受験者は専門学校やマイクロソフト指定の
トレーナー企業に通学してまでMOTを取得しようとするのかといえば、
このMOTを持っていると
パソコンインストラクターとして一流の証になるからです。
逆を言えば、MOTを持っていないパソコンインストラクターは
モグリだと呼ばれるワケです(註3)。

とにかく、これからパソコン教室や学校で
インストラクターとして働きたいヒトには必須の資格ですし、
フリーランスのパソコンインストラクターとしてやっていきたいヒトにとっても、
自分のスキルを端的に表してくれる指針となる資格です。
まさに「持ってて損は無し」の資格だといえるでしょう。

さて、次回はこのMOT試験に関しての
具体的な話に踏み込んでいこうと思います。


註1: マイクロソフトオフィシャルトレーナーの略です。
これは大多数のヒトはご存じ無いと思いますが、
パソコン業界では超メジャーな資格なんです。

註2: 某専門学校では半年間の授業で、約30万円の授業料とか……。

註3: 捕捉しときますと、
MOTも持ってないインストラクターも結構いらっしゃいます。
しかし、こういうヒト達はフリーランスでも
生徒や顧客を集めることのできるスキルを持っているワケです。
逆にこれからパソコン教室等に雇用してもらう場合には
MOTの有無が重要となります。
ちなみにMOT筆者は持ってません(恥)。


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2002年11月15日(金)

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