第25回
超格安! 自作パソコン製作法 後編

では早速「超安定してるワープロ専用パソコン」の
製造方法をご説明していきます。

まずはパーツの入手からです。
パーツは基本的に中古品を使います。
これは中古品の方が安いというのもあるんですが、
それよりもマザーボード等は
中古品の「枯れた」製品の方が圧倒的に安定しているんですね。
新品のマザーボードは速いですが、まったく安定してません。
よってここでは積極的に中古品を使用します。

蛇足ですが、マザーボードのチップセットやCPU、
それにメモリなどの半導体製品は
原則的に「耐用年数が無限」なんですね。
ですから中古品だからといってまったく問題無いワケなんです。
ご安心あれ。

さて、パソコンの基本はマザーボードです。
ここでは中古品を扱っているショップで
intelのチップセット440BXを使用しているマザーボードを購入しましょう。
このマザーボードはintel最後の名機で(笑)、
中古のタマ数も多いので簡単に入手可能です。
ちなみに中古の実売価格は2,000円〜3,000円程度です。

次にCPUです。
440BXのマザーボードはスロット1形式が圧倒的に多いので、
必然的にこのタイプのCPUということになります。
最も安定していると言われているのは
intel Pentium2の300MHz前後と言われてますので、
この辺りをチョイスしましょう。
これも中古価格で2,000円を切ってます。

メモリも中古でOK。
Windows98かMeの場合はSDRAMの128MBか256MBで。
ただし、筆者の推薦するWindows2000(註1)の場合は
256MB以上のメモリを搭載するようにしましょう。
これも中古価格だと256MBで3,000円弱です。

ハードディスクは耐用年数の低い消耗品です。
よって新品の購入をお勧めします。
ただし、マザーボードの440BXには
「8GBの壁」と呼ばれる限界があります。
ワープロ使用なら8GBでも多すぎるぐらいですが、
これよりも小さいサイズのハードディスクを購入してください。
新品で5,000円弱といったところでしょうか?

最後にパソコンケースです。
ここには思いっきりお金をかけます。
いえいえケース自体は安物でもOKなんですが、
内部の電源にお金をかけるのです。
内部電源は思い切って400W以上の最高のモノを購入しましょう。
こうすれば電源容量不足から
不安定になるということは一切無くなります。
価格は新品で20,000円弱が目安です。

さてさて、以上を合計してみましょう。
2,000+2,000+3,000+5,000+20,000=32,000円! 
いやー安いです!
あと、これにOSのWindows2000(OEMで15,000円弱(註2))と
ワープロソフト(MS Wordでも一太郎でも好きなモノをどうぞ)ですね。
マイクロソフトのオフィスだとセット価格で40,000円ですが、
MS Word単体だと18,000円で販売されてます。

これらを全部合計しても65,000円です。
良く広告で見かける60,000円程度の激安パソコンは
Windowsもワープロソフトも一切付属して無いんですね。
それを思うといかに激安か分かっていただけると思います。

あっ、ディスプレイを忘れてました!
ディスプレイはワープロで使うなら液晶タイプがお勧めです(註3)。
中古で20,000円前後からあるので好きなサイズのモノをどうぞ。
一応15inch以上のものがお勧めです。

さあ、使ってみてください「超安定してるワープロ専用パソコン」。
きっと満足してもらえるハズですよ!


註1: OSの安定性に関しては各論あると思いますが、
筆者が実際に使ってみた経験からいえば、
Windows2000が圧倒的に安定していると思います。
サービスパックも3まで出ていますのでドライバ関連も安心です。

註2: パソコンショップでパーツ類と一緒に購入すると
この価格で購入することができます。
この抱きかかえ商法をパソコン業界ではOEM販売などと呼んでいます。
ちなみにWindowsXPの定価は42,000円もします。

註3: 白黒の文字を見続けるワープロならば、
コントラストのきつい液晶ディスプレイの方が見やすいです。
フリッカーもありません。
筆者も液晶ディスプレイにしてから眼精疲労が低減しました。


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2002年11月14日(木)

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