第773回
利益を生む人と給料をもらう人
HiQのコラムを書いていて、
邱さんのコラムに僕のコラムが取り上げられたことがあります。
それは、第671回「事業を行う人がいないと」です。
邱さんは、僕の「事業を行っている人は
リスクを負って利益を生み出して、
給料や税金を払っているんだから、
もっと優遇されるべきだ」というコラムを読んで、
衝撃を受けたと言ってくださいました。
それが邱さんのコラム
第4182回「利益を生む人とサラリーで暮らす人」でした。
僕のコラムの趣旨と邱さんの衝撃を受けた点は、
必ずしも一致していないのですが、
邱さんほど世の中の観察眼に優れた方に、
物の見方で衝撃を受けたとまでコラムに書いていただいたことは、
これもまたうれしい思い出です。
僕は、顧問弁護士として、あるいは相談者、依頼者として、
中小企業の経営者、
即ち、利益を生む人と付き合う機会は多いです。
弁護士になっていなかったら、
事業をしている人がどんなリスクをとって、
利益を生み出すために苦労しているかなどは
わかっていなかったかもしれません。
また、僕も弁護士として、
最初は給料をもらう人で、
独立して、給料を払う人になりました。
そこで、少し給料を払う経営者の苦労がわかりました。
ただ、弁護士は、通常の事業とは異なり、
新たな事業を起こして利益を生んでいるとまでは言えませんから、
中小企業でも事業をして、従業員の給料を支払い、
自分の生計も立てているという方々は、本当に尊敬に値します。
世の中、事業を行う人がいなくなってしまうと、
経済や社会生活が成り立たなくなってしまいます。
そのような事業を起こし、
利益を生む若者を育てようとしていた邱さん。
やはり先見の明があったんでしょうね。
僕は邱さんほどの支援はできませんが、
少しでも、事業を行う人の役に立ち、
世の中の役に立てればいいなと思います。
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