第672回
スポーツ指導者も大変
先日、日本体育協会の開催する
公認スポーツ指導者養成講習会に講師として、
スポーツ指導者の方に講義を行ってきました。
日本体育協会(日本のスポーツの元締めのような団体です)に
スポーツ指導者として公認されるには、この講習会を受けて、
試験にも合格しなければなりません。
僕は、ここ何年も、年1回講師をしています。
僕は、弁護士なので、そのテーマは、もちろん、
「スポーツと法」です。
何と、時間は2時間。
みなさん、学生ならいざ知らず大人になってから、
2時間も法律の講義を聞いたことがありますか?
しかし、タイトルで「スポーツ指導者も大変」と書いたのは、
この2時間の法律の講義を聞くからではありません。
この講習会は、5日間続きます。
しかも、科目は、「スポーツと法律」から
「スポーツの指導法」や「トレーニング法」はもちろん、
「スポーツ心理」「スポーツに必要な医学的知識」
「アスリートの栄養学」など、
スポーツに必要と思われる科目の講義が、
1日6時間から8時間続くのです。
しかも、その教科書は、かなり専門用語が多く、
法律の教科書も難しいですが、
パッと見、他の科目もなかなか読みにくいです。
スポーツの指導者の方は、じっとしているよりも、
体を動かす方が好きという方の方が多いと思われますが、
5日間、1日中講義を聞きっぱなしです。
以前の講習会は、技術的なものを学ぶ講義もあったので、
体を動かす機会があったのですが、
今の講習会はそれもありません。
みなさん、この講習会のために、仕事を休んできています。
そこで、「スポーツ指導者も大変」と僕が思ったわけです。
そんな大変な思いで講習を受けている
スポーツ指導者のみなさんに役に立つような話が
僕ができたかどうかと、いつも講習の後に思っています。
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