第664回
弁護士の平均所得1471万円
弁護士会が調査したところによると、
弁護士の平均所得は、1471万円だそうです。
所得というのは、収入から経費を引いた後の金額です。
売上の平均は3128万円だそうです。
だから、弁護士は、おおよそ、
年間3000万円くらい稼いで、
事務所家賃や従業員の給料などの経費として、
1600万円くらいかかって、
1400万円の所得を得ているようです。
どうでしょうか。みなさんのイメージよりは、
少ないのではないでしょうか。
何と、昨年の調査と比較すると、
約300万円も年間所得が減っているようです。
原因は、若手弁護士が増えているからのようです。
若手弁護士は、給与所得しかありませんし、
最近は就職ができず、
弁護士になってすぐに独立しなければならない弁護士もいるので、
所得が少ないということだと思います。
その若手弁護士を入れて、平均を取るので、
平均所得が下がっているということのようです。
ちなみに、一番稼ぐ年代である弁護士経験20年以上30年未満でも、
平均所得が2256万円だそうです。
みなさんの弁護士のイメージとは、違うのではないでしょうか。
もちろん、平均なので、
もっと稼ぐ人はいるということですが、
もっと少ない人もいるということです。
弁護士の所得は、
一般の方よりも今のところ恵まれているとは思います。
しかし、世間一般が思っているほど、所得は多くはありません。
労働時間は、世間一般の人が考えているよりも、
かなり長いです。
自営業なので、残業手当や休日出勤手当は出ません。
ただ、この調査は、サンプル数が少ないので、
どの程度実態を反映しているかわかりません。
しかし、みなさん、興味のあるところだと思いますので、
取りあげてみました。
興味のある方は、「自由と正義」
という弁護士会発行の雑誌の
2011年臨時増刊号(定価1000円)を買って読んでみてください。
一般の本屋には置いていないと思うので、
日本弁護士連合会に、お尋ねください。 |