第650回
知り合いの紹介の弁護士のデメリット
このコラムでも、何回かお話していると思いますが、
依頼する弁護士を探すのは、難しいです。
その弁護士が、みなさんの抱えている問題について、
どう対処するかは、
実際に裁判や交渉をやってみないとわからないからです。
弁護士を探す方法の1つとして、
知り合いに紹介してもらうという方法があります。
知り合いが知っている、
あるいは紹介するくらいの弁護士なら、
変な弁護士ではないだろうと推測されます。
弁護士も、自分を紹介してくれた
知り合いの顔をつぶしたくないので、
きちんと仕事をする人が多いと思います。
しかし、知り合いが実際にその弁護士に依頼したことがない場合、
依頼したとしても、同じような問題ではなかった場合、
弁護士の能力は未知数です。
だから、知り合いの紹介だからと言って、
安心できるわけではありません。
逆に、知り合いに弁護士を紹介してもらうと、
弁護士費用に不満がある場合、
弁護活動に疑問がある場合などに、
紹介してくれた知り合いに気を使って、
弁護士に意見を言えないというデメリットもあるようです。
また、紹介により相談に行くと、
自分では、あまり納得していなくても、
やはり知り合いに気を使って、
その弁護士に依頼してしまうということになってしまうようです。
このようなケースは多いのか、
最近、立て続けに、
知り合いに紹介を受けて依頼したんだけれども、
弁護士を変えたいという相談を受けました。
知り合いに弁護士を紹介してもらうのは、
弁護士探しの方法の1つとして有力ですが、
事前に、自分に合わないと思ったら断ってもよいか、
自分の意見と違った場合は、
その弁護士に
自分の意見を言うけれども大丈夫かなどを確認してから、
弁護士に相談に行った方が良いかもしれません。
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