第525回
公認会計士も就職難
このコラムは、書いている僕が弁護士なので、
当然、弁護士の話題が多くなるのですが、
今日は、公認会計士についてです。
弁護士の就職難については、
マスコミでよく取り上げられ、
僕もよく取り上げるので、
みなさんもご存知のとおりです。
あまり気づかないうちに、
公認会計士も、
大幅に合格者を増加させることになっていたようで、
そして、その結果、
大量の公認会計士試験の合格者が就職できない
という事態になっているようです。
1月26日の日経新聞を読んで知りました。
公認会計士の就職難は、
弁護士の就職難とは、比較にならないほどひどいです。
合格者が2229人で、そのうち、
何と、700人弱もの合格者が就職できないそうです。
全体の3分の1も、
しかも数的に言っても700人も就職できないのなら、
合格者をそこまで増やす必要がないということだと思うのですが、
ここまで大量に余ると、
制度設計のミスではないかと疑います。
ちなみに、前年度の合格者は3625人で、
就職できなかったのは、約200人だそうです。
そのことからすると、
合格者を増加させる需要はあったのかもしれません。
前年度までに、就職できない人を出さないように、
無理矢理押し込んできて、
押し込みきれなくなって、
今年は大量に就職ができなくなった
ということなのかもしれません。
就職難を見込んで合格者も前年度からすると
40%も減らしたようですし。
弁護士も、司法試験合格者を大量に増やしてからは、
弁護士会あげて新人弁護士の就職を支援しており、
新人弁護士を採用した方がいい、
あるいは、採用して欲しいという連絡が来ます。
これまでは、何とか押し込んできたみたいですが、
今年は新人弁護士のうち約90人が
法律事務所に就職したくても就職できなかったようです。
現在の経済状況が続くと、
弁護士も、来年は、もっと就職できない人が出てきそうです。 |