第384回
サブプライムでホテルやオフィスが
これまで、サブプライム問題の影響で、
不動産が値下がりしているというお話や
アメリカの金融機関の財務内容が悪化したために
貸し渋りが起こっているというお話をしてきました。
サブプライム問題が
こんなところにも影響を及ぼしているという記事が
「日経ビジネス」に掲載されていましたので、ご紹介します。
記事によれば、
これまで、都心の高級ホテルを利用していたのは
アメリカ系の金融機関のビジネスマンで、
日本への出張の際に利用していたそうです。
その他に、アメリカ系金融機関は、
会議やセミナー、会食などでも利用していたようです。
これが、アメリカ系金融機関が
リストラによる経費削減をしたことにより、
高級ホテルの利用が減少していたそうです。
東京都心の高級ホテルは、
ここ数年でたくさん新規開業して、
誰が利用しているのかと思っていましたが、
アメリカ系金融機関のビジネスマンだったんですね。
次に、高額賃料の都心のオフィスビル。
これも、ここ数年、新規にどんどん開業していました。
それでも、都心のオフィスは足らないなどと言われていました。
どうやら、この高額賃料の都心のオフィス需要を支えていたのも、
アメリカ系金融機関だったようです。
これが、サブプライム問題による金融機関のリストラで、
オフィスビルの空室率が上がってきているようなのです。
日本のホテル業や貸しビル業も、
アメリカ系の金融機関の財務内容に
影響を受けているということを読んで、
経済は、つながっているんだということを実感しました。
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