第344回
日銀総裁空席問題
サブプライム問題に端を発して、
世界同時株安の様相を呈しています。
そういうときに、
日銀総裁が決まらずに空席のままになっています。
日本の政治家は、経済を良くしようとする気がない、
あるいは、経済に関心がない、
と世界に向けて発信しているようなもので、
とても恥ずかしいことですし、
株価など経済的な影響も大きいと思われます。
政治家は、株価が下がっても、
お金持ちが損するだけで、
一般国民には影響がないと思っているのでしょうか?
一般国民の年金は、
その1割以上も国内株式で運用されているのです。
だから、株価が下がれば、年金の運用利回りも悪くなり、
一般国民の生活に影響が出てくるのです。
今回、文句を言いたいのは、その点ではなく、
民主党の対応に、です。
民主党は、
自民党の武藤日銀総裁候補の案を否決しました。
しかし、民主党は、
政権を取る責任政党になるのではなかったのでしょうか?
責任政党になるはずの民主党が、
日銀総裁について、
自らが適任と考えている候補者を用意せずに、
自民党の提出した候補者について
否決するのみで良いはずがありません。
民主党を中心とした野党は、
参議院で過半数を持っているわけですから、
自民党が決められない問題については、
積極的に具体的な案を提出して、参議院で決めて、
衆議院に回して、自民党に対し、
どうなんだと迫って欲しいものです。
そうでなければ、次回の選挙で、
自民党にも入れられないけれど、
民主党(野党)にも入れられないということになってしまい、
前回の参議院の選挙で
何のために野党に過半数の議席を与えたのかわかりません。
日本を見捨てて、
成長の余地の大きい
中国をはじめとする新興国に移れる人にとっては、
日本の政治はあまり関係ないかもしれませんが、
日本の弁護士資格は、日本国内でしか通用しないので、
僕は、今の政治状況では、困りますね。
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