第323回
パチンコ不況で電機メーカーや銀行が
前回、パチンコ業界が厳しいというお話をしました。
HiQをご覧のみなさんは、
投資には興味があるけれども、
投機やギャンブルはしないでしょうから、
パチンコ業界には興味がないという方が多いかもしれません。
しかし、パチンコ業界が厳しくなって困るのは、
どうやらギャンブルに興味がある人だけではないようなのです。
前回もお話しましたが、
パチンコ台は、
コンピューター制御のハイテクマシーンなので、
大手電機メーカーの液晶パネルや半導体などが使われていて、
大手電機メーカーの売上や利益に
かなり貢献しているらしいのです。
そして、バブル崩壊後、
借り手がいない金融機関にとって、
パチンコ業界が優良な借り手として、
多額の借り入れをしていたようです。
ということは、パチンコ業界が厳しくなると、
パチンコ業界にハイテク部品を供給してきた
大手電機メーカーの売上や利益は減るし、
パチンコ業界で倒産が増えれば、
お金を貸していた金融機関は損害を被るおそれがあるのです。
だから、パチンコ業界のピンチは、
たかがギャンブルのことなので、
関係がないとも言えないようです。
これは、「日経ビジネス」という雑誌に書いてあったことです。
たまたま仕事で、
パチンコ業界のM&Aに関する相談や
仕事の依頼を受けることが重なって、
パチンコ業界も厳しいんだなと思っていたところに、
「日経ビジネス」にパチンコ業界の不振が、
大手電機メーカーや金融機関にも影響を与えている
という記事が出ていたので、面白いと思って、
みなさんにご紹介してみました。
詳しいことを知りたい方は、
「日経ビジネス」の12月24日−31日号を読んでみてください。
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